「ガラ携」。私にとって何だったのか?。 「楽天モバイル」/「あんしんリモートサポート」はすばらしい!

昨年の春頃と記憶しています。それまで10年程使用していた所謂ガラケー、仕事をやめざるを得なくなり、対外的活動は殆ど停止した結果、使用の機会がなくなっていました。外出先で急ぎの電話を気にする必要がなくなり、当時は家の固定電話だけで十分な状況。それ迄のように充電量を気にする習慣がなくなり、ある日気がついたら完全にバッテリー揚がり。あわてて携帯ショップに持ち込みましたが,万事窮す。使用出来なくなると、改めて携帯の効用を再認識させられる結果となりました。自分はともかく世の中では携帯は持っていて当然で物事が進みます。

 

ガラ携を購入したのは、代理店ではなく、通信事業者の直営販売店。昔の事なので記憶は定かではありませんが、購入にあたり使用目的をはっきり話して契約した積りでした。ちょうど当時、人生に於ける2回目の苦渋の時。心を休めるため、路傍の何げない花などに一時の心の安らぎを求めていた時期、それらを写真に撮っておきたかったのです。このためのSIM。また、何等かのトラブルで器機故障が発生した場合,まとまった出費を抑えたいたいための保険。この2点をはっきり伝えた積りでした。

 

購入した店舗、隣接する地域でしたが、電話してみると、「現在使われていません」、「104」で問い合わせても、掲載されていません。さすが伸び盛りの通信キャリアー、不採算店舗の統廃合の決断も早い。(10年ですから、当然かも?)。別の直営店舗に行く、ガラ携を渡して確認依頼。驚きました、SIMが入っていません。結果全てのデータは喪失。保険は継続的に引き落とされていましたが、継時年数の経過で対応不可。 何という事でしょう。10年程前の私の手落ちで、契約後申し込みスペックの再確認をしていなかったのです。教訓として、物事の再確認の重要性を改めて認識させられました。

私も過って企業経営の立場にあり、特に1度納入すれば次の新規予算の導入まで長期間稼働を要求される産業機器関連であったため、契約に際し幾多の付帯がともないます。担当部門には常に先手を打って顧客御担当者様に留意点をご案内する様社内徹底していました。プライベートの事になるとその考えが全く欠落している事に改めて気が付いた瞬間です。10年程前にキャリアーの直営店へ引き取り行った時、再度希望通りのスペックになっているかどうの説明を求め再確認すべきでした。(今。最後までそれに気が付かなかった自分自身に呆れています。)ショップ担当者を責めてもしかたないことです。幸い携帯のメーカーは品質保証も確りしていて10年間なんのトラブルもなく使わせていただきました。さすが日本を代表する企業。別の部門は過っての得意先でもありましたが、残念ながら当時の勢いは全くありません,収益部門を海外企業に売却せざるを得ないなど、甚だ残念です。

 

この間10年近くなるでしょうかソフトバンクが、iphone3G。NTTがandroidと所謂スマホ時代の到来。私といえば、経済面を重視し、さして緊急と云う状況の少ない1個人、必要となればパソコンを勉強すれば、スマホに高いランニングコストを払う事はない。と考えてきました。(実際はPCを学ぶ事はなかったのですが、汗)

 

使用していた番号を換えずに使えると云うMNP(番号ポータビリティー)の存在は知っていましたが、敢えて食指は動きませんでした。 


こんな背景もあり、スマホのハードは高額で私にとって、高峰の花との認識をもっていたのですが、たまたま「楽天モバイル」が非常に低廉な機種を用意していましたので、余り深く考えずに、価格優先で契約しました。丁度1年前です。契約後1年間の費用の比較を記します。あまりにも差が大きかったので驚きました。

ガラ携と楽天モバイル月間支払い金額の比較 (12ケ月平均)
  ガラ携  7,225円
  楽天   2,736円(期間限定の割引料金1500円が引かれています、契約項目によ           り加入より1年~2年)
  差額   4,489円  

この金額の説明で補足しなければならない事はガラ携の上記金額には通話料があまり含まれていない事です。なぜならば、この期間はガラ携で電話を掛けた機会は少なく、受信のみで発信は殆ど固定電話を使用していた事です。従って実質通話料はあまり含まずこの金額です。楽天では10分以内「かけ放題サービス」で無料です。予め10分以上になると思う時は固定電話を使用しています。10分を経過すると別途30秒毎に10円ずつ加算されます。長電話をしがちな方はメリットが割り引かれるかもしれません。私の場合は上記使い分けで充分機能、実際には10分以内を活用し、固定電話はめったに使用しなくなりましたので対NTTの支払いも大分低減しました。ヘビーユーザーでトフィックが集中する時間帯にも使用の度合いが高い方には使い勝手がどうなのかは解かりません。これはあくまでも、あまり使用頻度の高くない者としての考えです。私の様に年配で対外的活動の少ないものにとっては、利用価値が高いと思います。

 


残念ながらスマホ操作は私には、とても難しくいつも難儀しています。また楽天モバイル上で行う種々の表記が高齢者にはわかりずらく、同様戸惑っています。この様な日常の中で、頼りにさせていただいているサービスが「あんしんリモートサポート」です。月額500円の別途契約ですが、IT弱者の私の事、このサービスに加入していなかったらスマホも同様、宝の持ち腐れであったと思います。

 

通話料無料で、これでもかと思う位、懇切丁寧に解りやすく教えてくれます。(サポートは年中無休9:00-18:00)。画面共有で理解度を確認しながらですから本当に助かります。「あんしん先生達(私はこの様に思っています。)、どなたもやさしいですよ。」
特筆すべきはスマホの操作だけではなく、タブレット、パソコン、ウエラブルディバイス、スマート家電等様々な通信機器をサポートしてくれる様です。同様なサービスを固定電話でも契約利用させて頂いていますが、対象範囲がパソコンとインターネットに限られており、他の周辺機器を含め、無論スマホも対象外。また担当者によりけりではありますが規定でこれ以上は対応出来ませんと言はれ、私のお願いしたいところまでは教えていただけない事もあります。こちらは9:00-21:00と対応時間が少し長いのが利点ではあります。


私はスマホ同様、パソコン操作にもいつも難儀しています。市販の教本を何冊も購入して挑戦しても、むなしい結果。おまけに無謀にもブログに挑もうと奮起。こんな状況のなか、私にとって「あんしんリモートサポート」は駆け込み寺。PC教室に通い、解ったつもりで家に帰ってやってみると再現出来ません。再度あんしん先生に頼ります。正解に導いて戴きます。

 

何年か眠っていたも同様のガラ携、なぜもっと早くスマホに換えなかったのか、つくずく後悔しています。今では起床から就寝までスマホ無しの生活は考えられません。お陰様で若い人達との交流も生まれ、若返りました。世の中が広くなりました。また私にとって最後の長大なステップの「挑戦テーマ」も決まりました。ハードではなくソフトの時代。「あんしんリモートサポート」で改めて認識しました。出費以上の有り余る見返り、必ずあると思います。

 

 

今。振り返ってみると通信機器には随分お世話になって来ました。最初はポケベル。30年位前でしょうか、それまでは、外出先で社内と連絡を取る時は予め公衆電話の場所を覚えておき定時に連絡していました。社内から緊急で所用がある時は、到着したら社内誰々に電話をくださいとお客様に伝言をご依頼。今ではとても考えられないのですが、その場で、客先の電話を拝借して連絡を取るというありさまでした。初めてベルトにポケベルを着けた時は、取り敢えずこれで緊急の連絡は受けられると安心したものでした。自動車電話は少しばかり、ありましたが、とても高額で公的使用や1部大手企業の役員クラス以上の社有車位が装着対象の時代と記憶しています。

 

その後4~5年後位にFAXが普及し始め、企業間の文書のやり取りが大分楽になりまた。この後間もなくPHSを使い始めて現在に至ります。いずれにしても業務の効率化はこれらの後継機器の出現で極めて大きな推進がはかられ、産業界、経済社会の発展につながり、その技術の普及版として、個人、家庭用向けとして低価格器機が市場投入され一般消費者の御評価を戴き現在のスマホ盛況に至ったと思います。この需要を満たすため再投資、経済の好循環の1例と考えます。

 


これを書いていて懐かしく思い出した事があります。
家にあった電話の事です。記憶では細長い茶色の木箱。壁面の脇についているハンドルをグルグル回して、局を呼び出し、正面に付いていた送話器に向かって話す、受話器は右側のフックに掛かっていたように思います。掛かってくると正面についた2っの電鈴が真ん中に付いたハンマーにより叩かれじりじりと報せてくれた様に記憶しています。当時の家の電話番号は「(局名)50番」でした。電話器は玄関を上がったところ、座敷の木の柱に取り付けられており、ご近所の方に呼び出しがあった事を知らせるのが、当時小学低学年の私の役割でした。
家族に云われ、いつも走って報せました。今思い出すと実はその後が楽しみだったのです。しばらくして、「ありがとうございました」。其のお宅で取れた柿や栗、ミカン、時にはブドウ、いちじく、又手作りの和菓子(その頃、洋菓子はまだ殆どありませんでした)等をもってきてくれたのです。今のようにどこでも買える時代ではありませんでした。それだけに子供心にうれしかったのです。その家も父の事業の失敗で手放さざるを得ず、何もかも忘れましたが。この「50」番と云う電話番号だけは不思議に鮮明に覚えています。呼び出しでお伺いした御近所の方々はどの様にお過ごしでしょうか。